0108：不可抗力の毛艶

あたちよ。

人間、ごきげんいかがかしら？

本日はあたちの高貴な被毛のお話よ。

猫って色々な柄があるわよね。

ご覧の通り、あたちは高貴な黒猫だから、被毛の色は一見モードでファッショナブルな漆黒。

山本耀司も一目置くレベルよ。

でも実は、写真では分かりづらいけど、あたちの毛色はブラックスモークっていうらしいのよ。

ブラックスモークは表面だけ見ると黒一色に見えるけど、毛を掻き分けて根元を見ると白っぽいグレーになってるの。

毛が少し乱れた足の部分を見ると、根元の色がわかってもらえると思うわ。

子猫時代はもっと顕著だったのよ。

光の加減によって、身体にハッキリとグレーの縞模様が見えてたわ。

まったく、高貴なあたちと同類になろうなんて、図々しい犬ね。

あら、犬の白髪を引っこ抜いてたらもうこんな時間だわ。

これからロンドンのカリスマ美容師によるマタタビ・ヘアトリートメント。

至高のリラクゼーションタイムよ。

今日も高貴なあたちのお話を読んでくれて、ありがとなんだわ。

それじゃ人間、またお会いしましょ。

ごきげんよう。